初めてじゃないのに、ユイは未だに照れる。



リュウ…よく手つないでくれるなぁ。



手つなぐの好きなのかな?



ユイがリュウをじっ…と見ているとリュウが気づく。



「ん?なんだよ?」



「あっ…ううん?」



「なんだよそれっ、変なヤツ」



「ふふっ」



そんな風に言われても、怒れなくなった私。



「あっ…そういえばさっき、ハルキくん私が来るまでリュウの待ちに付き合ってくれてたの?」



「あー…あれは多分そんなんじゃねーと思うよ?」



「えっ…じゃぁ…?」



「アイツ、ユイ待ってただけじゃね?
多分…まだユイのこと…」



「えっ…」



そう…なの?