「バカッ…そんなわけないじゃん……好きだよ、私はずっと…好きだったよっ」



そう言ってリュウの胸をトンッと叩くユイを、リュウはすぐにぎゅっ…と抱きしめる。



リュウの体温に、ユイは安心感とドキドキを覚える。



そして、抱きしめるリュウの腕にさらに力が入る。



「ゴメン…待たせてゴメンッ……でもオレ今スゲー嬉しいっ」



「……私もっ」



「ユイ…俺と付き合って?」



「…私でいいの?」



「ふっ…あぁ、おまえがいいっ」



「…うんっ!」



そして二人は笑顔になり、手を繋いでユイの家までの防波堤をゆっくりと歩いて行く。