「オレ……ユイのことが、好きだよっ」



「………っ!」



「いつからとか…聞かれても、答えられないけど…気づいたら気になってた、おまえのこと…」



ユイは口元に手を当て、驚く。



「…ウソっ…」



「バカ…ウソでこんなこと言うかよっ、恥ずかしいだろうがっ」



そう言ってリュウの耳が赤くなってることに気づく。



「リュウ…」



ホントに?



「あの頃オレ…自分の気持ちにもうウソがつけなくて、サクラと別れた…」



「あっ…」



あの頃ー。



「けど、それでもサクラとハルキを傷つけてしまった俺は、なかなかおまえに気持ちは伝えられなかった…」



「…うん」



「でも、一年かかったけど…オレ気づいたんだ」



「えっ…」



「おまえといたいって…今年の夏もユイといたいって…おまえが誰かといるのは…イヤだと思った」



「……リュウ」