「えっ…なにか、違う?」



「おまえは…バカかっ!」



「はっ?なによっ、いきなり」



「こっちは勇気振り絞って言ってんのに、何で分かんねーんだよっ?」



「だから、何を分かれって言うのよっ?」



「あーイライラするっ」



リュウはガシガシと頭をかく。



「ちょっと、だから何なのよっ?」



ユイがそう言ってリュウの方を覗き込む。



「だからー…っ」



リュウは一瞬ユイとの近さにビックリするが、そのままユイの目を見て口にする。



「だから…ユイと過ごしたい、この夏も…」