「わぁー…なにこれ、綺麗っ…」



「だろっ?」



そう言ってリュウは前みたいに、ニカッと笑った。



その笑顔にやっぱりドキッとしてしまったユイは、一旦リュウから視線をそらす。



そんなユイを見て、リュウは頭をかいた。



「…座ろうか?」



「うん…」



二人は階段に少しの間隔をあけて、隣に座る。



「なんか…久々だよな?ユイとちゃんと話すの…」



「あー…うん、そうだね?クラス別になってからは、あんまり会わないもんね?」



「うん…」



二人の間に、ザザンッと波音が響くー。