「…なっ…!?」



リュウの表情にノブがニヤつく。



「ぷっ…当たりかっ」



「あのなっ…!」



「リュウって、自分の気持ちに鈍感だよなぁ〜?アホッ」



「ノブっ、おまえなぁー」



リュウが怒ってる間にも、ノブは能天気に笑ってリュウの肩を叩く。



「もう、いーんだって!素直になりなよリュウくんっ」



「おいっ、急に適当になったぞっ」



「多分ハルキもサクラちゃんも、そう…望んでるよっ」



「……っ」




前向きなノブの言葉に、リュウはバスの正面の景色を見つめる。