「…そういえば、こないだハルキから電話があって少し話した」
「えっ?ハルキくん…?」
「うん、もう…会ってないんだって?」
「あー…うん」
「そっか…」
「………。」
二人の間にまだ生暖かい風が吹く。
「俺って…ダメなヤツだよな?」
「えっ…?リュウ…?」
そしてリュウはユイを見る。
「ユイ、今日までありがとうな?」
「あっ…うん、バイトのことだよね?」
「…あぁ」
「こちらこそ…ありがと、初めは抵抗あったけど、来てくれたのがリュウとノブくんで良かった…」
「俺もユイの家で良かった…」
「うん…」
「新学期になっても、よろしくな?」
「……うん」