その時、ハルキが突然ユイの手を握る。



「…えっ!?」



「……行こ?」



そう言ってハルキはユイを引っ張るように、手を握ったまま歩き出す。



「ちょっと…ハルキくんっ」



ハルキはそのまま、少し強引にユイを観覧車に連れて行く。



中に入り、二人が乗った観覧車は徐々に上がっていく。



手はまだ握られたまま、片側のベンチに二人で座ることに。



ハルキくん…力入ってる。



どうしよう…手…離せない。