そして、リュウとサクラが別れた事を聞いてから、ユイはそのことが頭から離れられずにいた。



遠くに自分の名前を呼ぶ声がする。



「…イ……ユイっ…」



ユイは近くに聞こえた声にハッとする。



「あっ…ハルキくん…」



「…なにボーッとしてるんだよ?」



「ははっ…ごめん…」



ハルキは視線をそらして笑うユイを見る。



そして二人は、観覧車のある港公園に来ていた。



「そろそろ乗る?…観覧車」



「うん…」