その日の帰り、三人が帰ろうとしている時。
「…リュウ」
「ん?どうした?ユイ」
「ちょっと…話したいんだけど…」
「…えっ…」
二人の空気を悟ったノブは、先に裏口に出ようとする。
「じゃぁ、俺おっさき~」
「おぅ…お疲れ」
二人はノブを見送ると、ユイの家までいつものようにポツポツと歩き出す。
ユイはどう切り出したらいいか、分からずにいた。
どうしよう…話したいって言ったけど…。
上手く言葉が出てこない。
「おい…ユイ?」
「あっ…なに?」
「なに、じゃねーよ…話って?」
「えっと…あははっ…」
「はぁー?なんだよそれっ」
うっ…バカバカー!
私のバカー!
そしてユイの家の前に着いた時、リュウが口を開く。
「そういえば…」
「えっ?」
「ハルキとは、たまに会ってるのか?」
「えっ…?ハルキくん?うん…たまに」
「…そっか?」
…リュウ…?