「……えっ?」
その声に二人が振り向く。
「…ユイ…」
「あっ…お疲れ愛原、みんな休憩かぁー」
ノブの明るい声の向こうで、ユイは複雑な表情をしている。
「今の…ウソ?」
「今の…って?」
「……別れた…って?」
「あー…」
ノブはリュウをチラッと見る。
するとリュウがユイを見て…。
「……ホントだよ?」
「誰が…誰と別れたの?」
「いや…だからね?愛原、リュウとサクラちゃんが…」
ノブの言葉に、ユイはリュウを見る。
「…なんで?」
…私のせい…?
「なんでって…」
リュウとユイは数秒視線を交わせる。
そしてリュウが眉を下げて、口を開く。
「俺が…悪いんだ」
「…リュウ…」
なんで…そんな辛そうな顔するの…?
そして、リュウは食器を持って立ち上がる。
「悪い、先に戻るわ」
「おい、リュウ…」
ユイはリュウの後姿を見つめる。