「……痛いの?」



「あっ…いや、なんだろうな?痛いような気もする」



「えっ!?病院行かないとっ」



そう言ってユイはリュウに向かって前のめりになる。



その時暗闇の中、二人の視線が交わる…。



「………っ!」



「ごめんっ…」



パッと視線をそらすユイ。



「…つうか、大丈夫だから…」



「えっ…?」



「多分、痛いのは心っぽい…」



「 "心"…?」



「うん…おかしいよな?なんか心が痛いと、ここまで痛くなるんだよな…俺の身体どうなってるんだろ…」



そう言って笑ったリュウの笑顔に、無理があるように感じたユイはリュウの右肘に手を当てる。



「……ユイ?」



そしてゆっくり右肘をさする。