「あっ…おぅ、お疲れ」
ハルキの言葉に、リュウとノブが近づく。
「なにがお疲れ、だよ?見えてなかったくせにっ」
「あーまぁ…気づいてなかったな?」
「うわっ、うぜーな?リュウ」
「あっ…うん…」
少し様子のおかしいリュウにユイが気づく。
……リュウ?
「じゃぁ~俺らお邪魔だから先に行くわっ」
「いーよ、俺ももう帰るところだから」
「ウソつけよ~じゃぁな?愛原っ」
「じゃぁ…またな?ユイ…」
「うん、バイバイ」
そして二人の後を少し遅れてリュウも歩こうとする。
「……じゃぁな?ユイ」
「…うん、お疲れ」
「おぅ…」
三人を見送ったユイの視線の先には、
リュウの背中が映ってしまう。
リュウ…少し元気なかった?
気の…せいかな?