別の日、ユイは看病してくれたお礼に、
ハルキをマックに誘っていた。



「ごめんね?ハルキくん、マックなんかで…」



「いや…全然、俺はおまえと一緒ならどこでも…」



「……っ」



少しうつむき照れるハルキに、ユイは思わずドキッとする。



ハルキくんって、



ホントに私のこと…。



ユイは嬉しくなり、ハニカミながらうつむいた。


ーー。



そして夜。



夏風からの帰り道、リュウとノブがユイの家の前を通ろうとすると。



「あれ…?おい、リュウ」



「なに?」



「あれって…?」



「あれ…?」



ノブの視線の先をリュウも見ると、その先には、ハルキの前で照れ笑いをするユイがいた。



「……っ、ユイ?」



「なにあれ?もしかしてあの二人秒読み?」



「…さぁ」



「だって、俺らに気づいてないぜ?」



「あぁ」



「おーい、お二人さんっ」



「ノブっ」



ノブの声に、ユイとハルキがリュウ達の方を見る。