そして、部屋に二人きりになったユイとハルキ。
ハルキはユイのベッドの少し前に、あぐらをかきながら座る。
「ユイ、調子どう?」
「うん…もうだいぶいいよ?明日には海の家に戻れるかも」
「そっか?良かった…でも、無理はするなよ?」
「うん…」
ユイは少しうつむいた後、ハルキの顔を見て口を開く。
「あの…ハルキくんっ」
「なに?」
「……ありがとう、昨日私のこと運んでくれたって…」
「えっ?あぁ…うん」
ユイの言葉にハルキは少し照れる。
「そばにも…いてくれたって、お母さんから聞いたの」
「そっか…」
「ありがとう…今日も、来てくれてありがとう…」
「俺は…全然、ユイが心配だったから」