次の日の夕方。
ハルキは部活帰りに再びユイの家を訪ねる。
インターホンを鳴らすと、ユイの母親が出てきた。
「あら、ハルキくん」
「こんにちは、ユイの調子どうですか?」
「えぇ、もう顔色もだいぶいいわよ、まだ少し心配だから私も今日は海の家に出てないんだけどね?」
「そうですか…」
「今ユイ少し起きてると思うから、ちょっと顔見ていく?」
「えっ…いいですか?」
「もちろんっ、どうぞ」
「じゃぁ、お邪魔します」
そして、ユイの部屋をノックする。
「ユイ?起きてる?」
「えっ…?うん…」
「お見舞いに来てくれたから、開けるわよ?」
「えっ…?お見舞い?」
ユイがベッドから上半身を起こす。
そしてドアから入って来たハルキに驚く。
「…ハルキくんっ…」
「…よっ」
二人を見て、母親はドアを閉めようとする。
「じゃぁ、お母さんちょっと買い物行ってくるからっ」
「えっ…!?」
「ハルキくん、ごゆっくり」
「あっ…ありがとうございます」