「あの…俺で良かったら、おじさんかおばさんが戻って来るまでここにいますっ」
「えっ?けど…そんなのハルキくんに悪いわ?」
「大丈夫です、俺はバイトじゃないし、時間もあるんで」
「でも…」
「……ここに居させて下さいっ、何かあったらすぐに連絡します、ユイの事が心配なんですっ」
真っ直ぐに目を見て言うハルキに、ユイの母が少し驚いた後ふっ…と柔らかく微笑む。
「うん…分かったわ?じゃぁ、お願いしてもいいかしら?」
「はいっ」
そして、母親は部屋を出て行き海の家に戻ることに。
少し体調が良くなったのか、安心したように眠るユイの手を握るハルキ。