「愛原大丈夫かなぁー?」
「…あぁ」
リュウの握っていた拳に少し力が入る。
そして病院に行ったユイは熱中症と診断され、自宅に戻った。
ユイをベッドに寝かせ、頭に熱さまシート、部屋も涼しくして母親が一息つく。
「はぁー…この子具合悪いの言わないんだから…」
「きっと、ギリギリまで我慢してたんでしょうね?」
「ホントそういう子なのよ、小さい頃からっ」
「……そうですか」
「ありがとね?ハルキくん、ここまでついてきてもらって」
「いえ、俺は別に…心配だったので…」
「ふふっ、ありがと、海の家大丈夫かしら?そろそろ混む時間だけど…」
そう言いながら、心配そうにユイを見る母。