「おまえ、新木にこのことは…?」



「あぁ、こないだ話したよ、ノブが喋る前にな?」



「ぷっ…ホントだな?なんか、おまえらしいよ」



「そうか…?」



「大切…なんだな?新木のこと…」



「…あぁ」



「そうだよな?悪いっ、俺…おまえに嫉妬してるみたいだ…」



「…嫉妬…」



「俺、ユイのことが…大切なんだ」



「……っ」



そういえば、ハルキも “ ユイ ”って…。



リュウは電気の付いているユイの部屋をチラッと見る。



「そろそろ帰るか?」



ハルキがそう言って立ち上がり、リュウも立つ。


「ユイに…会っていかなくていいのか?」



「あー…いいよ、今日の俺カッコ悪いだろ?」



「えっ…」



「嫉妬で、リュウとの夜のこと…問いただしてしまうかもしれないしな?」



「おまえ…」



そんなに…本気で?



「だから、今日は会いたいけど…やめとく」



「分かった…」



そしてリュウはハルキと一緒に帰ることに。



歩いてる途中、リュウは気づなかない内にユイの家の方を振り返っていたー。