ユイの家の前、自販機横のベンチ。
ハルキがいるのを見つけて、リュウは自転車を降りる。
「おぅ…」
「お疲れ、悪いな?突然…」
「いや…俺もちゃんと言おうと思ってたし…」
「そっか…?でも、分かってるよ…俺も」
「えっ…?」
「好意で二人になったわけじゃないんだろ?だいたいのことは、想像がつく」
「そっか…?うん…」
そう言ってリュウもハルキの隣に座る。
「俺が聞きたいのは…どうしてそうなったか、とかじゃなくて…ユイと二人でいてリュウはどうだったのかなと思って…」
「……えっ?」
ユイと…二人…。
「どうって別に…普通だよ?」
「ユイは…どんな様子だった?」
「ユイ…?普通だと思うけど…?」
「……そっか?」