そして朝。
ユイが物音で目が覚めると、隣のリュウのいる部屋をノックする。
「リュウ…?」
リュウからの返事はなく、ドアを開けるとお布団が綺麗に畳んであり、リュウの姿はなかった。
顔を洗ってキッチンへ行くと、リュウが後ろ姿で立っていた。
「…リュウ?」
「おぅ、おはよ」
「おはようって…なにしてんの?」
「なにって、朝食?」
「えっ…?」
「もう出来るからっ」
ユイがテーブルを見ると、パンと卵焼きが並んでいた。
「ほい、サラダっ」
「あっ…ありがとう…」
「おぅ、じゃぁ食べようぜ?」
「…うん」
そして二人は向かい合わせで座る。
「…っていうか、いつから起きてたの?まだ8:30…」
「いや、俺もさっきだよ?」
「……もしかして、眠れなかった…とか?」
「……えっ!?」
「やっぱりあれかな?あんまり綺麗にしてなかったから、ほこりっぽかったかな?」
「……はっ?」
「えっ…?違った?」
「あっ…いや、ほこりは大丈夫だから…それに寝たし」
「…そう?」
気の…せいか?
朝食を終えるとリュウは支度をし、帰ることに。
「おばさん達昼頃戻って来るんだろ?」
「うんっ」
「じゃぁ、俺はそろそろ帰るな?」
「分かった、あっ…リュウっ」
「…ん?」
「……ごめんね?」
「えっ?…なんで?」
「なんか結局私なんかと2人になってしまって…それに彼女にも…」