そしてお風呂のベルが鳴るまでの間、
二人は玄関先でリュウが買ってきた線香花火をすることに。
「…つうか二人になると、ちょっと虚しいな?しかも、線香花火って…」
「だから、ドーンってヤツって言ったじゃんっ」
「だから、ドーンは無理だろっ」
「ちぇー…」
「ぷっ…」
「えっ…?なによ?」
「ユイって、やっぱり面白いなっ?」
「はぁー…?」
そう言ってる内に、ユイの花火が落ちる。
「あー落ちたじゃんっ」
「ぷっ…あははーっ」
「ちょっと~?なに爆笑してるのよっ?」
「ははっ、だってよ〜」
口でそんな風に言いつつも、ユイはリュウの笑顔を見てしまう。
ごめんなさい…。
サクラちゃん…。
そう思って、ユイは少し瞼を閉じた。