「ちょっと、どういうこと!?マリカっ?」



「ごめんなさいユイちゃん、私どうしてもお家のカモミールティーを飲まないと、寝られそうにないですわ?」



「はぁー?持ってこればいいでしょ?だいたい…」



そう言ってユイはマリカに耳打ちする。



「リュウと二人きりにしないでよっ…しかも朝までってつらいって!」



「そんなことありませんわ?ユイちゃん、彼女がいる人を好きになるなって法律なんてありませんわ?」



「でも…」



「大丈夫ですわっ、私はユイちゃんの味方ですわ」



「だから、それでどうすれって言うのよっ」



するとマリカはユイを無視してノブに向く。



「ということで、どうします?ノブくんっ」



「えっ、行く行く~!マリカちゃんの誘い断るわけないじゃんっ」



「おいっ、ノブっ」



「そういうことで、愛原のことヨロシクな?リュウっ、留守番一緒にすればいいだけなんだからっ」



「あのなぁー…」



「サクラちゃんには、黙っとくからよ?」



「はぁー…?」



そんなやり取りも…マリカには勝てず、マリカとノブは、荷物を持って玄関へ。



「ちょっとマリカっ、ホントに?」



「えぇ、じゃぁ…瀬川くん、ユイちゃんのことよろしくお願いしますね?」



「あー…うん、なんかよく分かんないけど…」



「では、ごきげんよう~」



マリカとノブは手を振って、ホントに帰って行ってしまった…。



ユイはボー然とする。



ウソでしょー…?



マリカのヤツ、なに考えてんのー?