そしてご飯を食べ終えた後、マリカが持ってきた差し入れも食べ、ユイとマリカは片付けの為キッチンへ。



「マリカはいーよ、作ってくれたんだからっ」



「大丈夫ですわ、慣れてますからっ」



「マリカって、お嬢のわりに家庭的だよね?」



「当然ですわ、早くにお嫁に行きたいですから」



「へぇー?」



すると、リビングにいるリュウ達の方から電話の音が聞こえてきた。



「おいリュウ、おまえじゃん?」



「俺?あっ…サクラだ…」



リュウの “ サクラ ” に思わず振り向くユイ。



「もしもし?あっ…うん…」



リュウは電話に出ながら廊下に出た。



ユイは視線を洗い物に戻し、再び手を進める。



「……“ もしかして、リュウ帰るのかな? ” 」



「…えっ!?」



隣のマリカからの声に、ユイは驚く。



「なっ…なに言ってんの?マリカ…」



「ふふっ、ユイちゃんの心の声を代弁してみましたわっ」



「なっ…バカ、誰もそんなこと思ってないわよっ」