マリカが率先して料理に向かう中、ユイが声をかける。



「マリカ、なに作るの?手伝うよ」



「あら、ユイちゃんはいいんですのよ?
座ってて下さい」



「えっ?なにそれ~どういう意味ー?」



「雑用はノブくんに手伝ってもらいますから、ユイちゃんは瀬川くんとあちらにいて下さいな?」



「え〜ちょっと、なんでよー」



「瀬川くーん?ユイちゃんを移動させて下さいな~」



「移動って、私は物かっ」



ユイがツッコんでる間に、リュウがユイの腕を引っ張る。



「ほら、邪魔だからあっち行ってるぞっ」



「ちょっと、邪魔ってどういうことよっ?」



「まぁまぁ、ユイって料理出来そうにないじゃん?」



「……はっ!?なによそれー」



「ははっ、大丈夫、皆知ってるから」



「……っ!!」