そして次の日。
朝一で両親が出かけ、ユイは掃除をしていた。
「マリカは私の部屋で、あとの二人はここでいっか?」
ユイは人数分の布団を準備する。
みんな夕方頃集合の予定。
時計を見てユイはニヤニヤしてしまう。
まぁ…突然のことだったけど、
友達とのお泊りって、楽しみかも。
……友達?
リュウは、友達なのかな?
…ま、いっか?
掃除が終わり、んーっと背伸びをする。
「そろそろかなぁ~?」
ピンポーン♪
「はーいっ」
ユイが玄関に出ると、三人が揃って来ていた。
「やっほ~愛原っ、さっきそこでマリカちゃん家の車も停まっててさぁ」
「そうなんだ?三人同時でビックリしたよ~」
「ユイちゃん、こちら差し入れですわ?」
「えっ!?すごーい!何この高級そうなお菓子は!」
「お母様からの差し入れですわっ」
「あっ…ありがと」
マリカのお嬢ぶりに、ユイの口元が引きつる。
「冷蔵庫に入れておきますわね?」
「おっ、冷蔵庫行こう〜俺喉乾いた~」
「ノブくん、全員分用意してくれます?」
「はーいっ」
先に上がって行ったマリカとノブを見て、ユイはぷっ…と笑う。