帰り道。



「明日楽しみになったなぁ~ノブっ」



「おうよっ」



「な〜にが楽しみよ?女の子の家に泊まるのにー」



ユイの発言に、リュウとノブは一旦ユイをじっ…と見る。



「なっ…なによ?」



「いやぁー…」



…まさか、この二人。



私を女と見てない…って、
言いたいんじゃ!?



カチン!…とユイの頭にそんな音が走り、二人よりも先にスタスタと歩く。



「いーじゃないっ、望むところよ!」



「…はっ?」



「言っとくけど、二人が変なことしないように、マリカも呼ぶからっ!」



「えっ?マリカちゃん?よっしゃー!」



なぜかテンションの上がるノブ。



「なんなの…?マリカは女子なの!?」



「じゃぁ、こっちも誰か呼ぶか?」



「おっ、いいねー!」



「ちょっと、そんなに寝る部屋ないわよっ」



すると、ノブがニヤッとしながら口を開く。



「そうだ、ハルキとかどう?」



「おぅ、いいじゃん」



「えっ…!?ハルキくん?」



「おうよっ」



「だ…ダメっ、ハルキくんはダメっ」



「なんで?」



「なんで…って、だからお布団ないしー…」



「そっか?チェ、多い方が楽しかったのになぁ~」