「そっか…?」
そう言ってハルキはジュースを一口飲む。
あれ…?
私なんでこんな…言い訳みたいなこと言ってるの?
リュウとは、何もないし。
園田くんとも、付き合ってないのに…。
「あのさ…俺もう少し愛原と近づきたい」
「えっ…!?」
「俺のことも…名前で呼んでほしい…とか」
「えっ!?名前っ?」
「うん…ダメか?」
「いや…あの…でも突然は…」
「……突然呼んでたけど?」
「…えっ…」
ユイは球場で思わず “ リュウ ” 呼びしたことを思い出す。
「あれはっ…その…」
困るユイに、ハルキが口を開く。
「ごめんっ…困らせたよな?ちょっと嫉妬しただけだ、リュウに…」
「…園田くん」
ユイはとまどい、少し視線を落とす。