永遠に好きでいられる?


家へ向かって歩きながら、私はついさっき真宏に言い放った言葉を胸の中で反芻する。

我ながら告白の返事としてはとても意地悪だと思った。

普通なら告白された相手に返す言葉は、イエスかノーか。

その二択で答えるべきだ。


好き――……

その感情を真っ直ぐに受け止め、信じることができない私は、真宏に尋ねずにいられなかった。

彼が口にしているその言葉が、永遠なのかどうかを……


問われた真宏は、心から困った顔をしていた。

その顔を見て私は、自分が少しがっかりしていることに気がついた。


がっかりしている――?

私は一体、真宏に何を期待していたんだろう。

はっきりしない自分の気持ちに苛立った。

真宏を置いて一人家に帰りついた私は、苛立った気持ちを抱えながら自分の部屋に閉じこもる。


机に向かい、ふつふつと胸に湧き上がる苛立ちを押さえようとしていると、ドアをノックする音が聞こえた。