「何言い出すの?そんなわけないでしょ!」
強く否定すると茉那が笑った。
「むきになるあたりが余計に怪しいよ?」
「茉那!!」
私が茉那を軽く睨むと、彼女は小さく肩を竦めた。
「私をからかってる暇があったら早く本題に入ってよ。話したいことって何?」
不機嫌な声で尋ねると、茉那は顔を赤くして俯いた。
そして、恥ずかしそうにつぶやく。
「もし奏葉が委員長と付き合ってるなら言いやすかったんだけどなぁ……」
「何それ?」
訝しげに首を傾けると、茉那が顔を赤くして上目遣いに私を見てきた。
「実は昨日ね、真宏に告白したの」
「え?」
茉那の口から飛び出した言葉に、私の身体が凍りつく。
だけど、それは本当に一瞬だけだった。
「それで……?」
すぐに冷静になった私の口からそんな言葉が衝いて出る。
茉那は既に赤くなっている顔をますます赤く染めると、恥ずかしそうに言った。