真宏の顔を見て、私は自分の言い方が悪かったことを少し反省した。

真宏は星のキーホルダーを見つけてくれた“恩人”なのに。

だが、そう思ったときにはもう遅かった。


「さっさと降りてこいよ」

真宏が不機嫌な声でそう言って、私に背を向ける。

私は怒って立ち去っていく真宏の背中を見ながら小さく肩を竦めた。


仕方がない。

次に真宏と話す機会ができたら、もう少しまともな対応を心がけよう。

ため息を洩らすと、私も真宏の背中を追ってリビングへと向かった。