葬儀が終わった日の夜、パパが私と妹を呼んだ。
まだ泣き続けている妹と無表情のままでいる私に、パパは小さな星のキーホルダーを一つずつ渡してくれた。
「ママは空のお星様になったんだ。これからは星になって、パパやお前達のことをいつも空から見守ってくれるんだよ」
私はパパの顔を見上げて、手の平に落とされた星のキーホルダーをぎゅっと握り締めた。
あぁ、だからだったんだ。
私が持っていたママの死への違和感が溶けるようにすっと消えた。
ママは死んでいなくなったわけじゃない。
星になって空から私達を見守っている。