「茉那。あんた、私の妹と気が合うかも」
呆れ顔で茉那を見る私に、彼女はにこにこと笑ってみせる。
「ほんと?じゃぁ、今度紹介してよ」
私はしばらく茉那を見つめ、それから深いため息をついた。
「いいよ。もしうちに来た居候が飛び切りのイケメンだったら、そいつと一緒にうちの妹を紹介してあげるわよ」
「ほんと?楽しみ」
私の言葉に、茉那が嬉しそうな声をあげる。
だが、その後すぐに真顔になって私に言った。
「あ、でも、あたしには真宏っていう好きな人がいるしな。そういう場合、どうしたらいいのかな?」
「知らない」
真剣な顔で尋ねる茉那に、私はますます呆れてため息をついた。