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朝起きると、同時に目を開いた奏葉と目が合った。


どうしてここに奏葉がいるんだろう。

起きたての頭がうまく働かない。

それに、何だか体も痛かった。

奏葉も俺の顔を見ながらぼんやりしている様子だったが、何度か瞬きした後俊敏な動きで俺の体を押しのけた。


「な、なんであんたがここにいるのよ!?」

奏葉の大きな声が、ガンガンと頭に響く。

俺は額を押さえながら、思考を巡らせた。

昨日の夜、奏葉の部屋を覗きに来てそれから……

ゆっくりと甦ってくる記憶。


奏葉が母親をうわ言で呼んで泣き出したから、そのままここで寝てしまったのだ。

俺は口元に苦笑いを浮かべると、固まってしまった体を動かした。

体中が痛んで、動かすたびに骨の鳴る音がする。