初恋は小学校3年生。
はじめての転校。
人見知りの私が
無理に決まってる。

でも実際は違った。

「は、初めまして。荒川千春です。よろしくお願いしま…す!」
「じゃあ、千春ちゃんはあの席に座ってね」

青森からきた私は東京の学校が珍しかった。
森がない!とかみんなオシャレ!とか。
でも何より不安な気持ちでいっぱいだった。


「千春ちゃんだっけ?」

いきなり聞こえてきた明るいトーンの
男の子の声。
隣から聞こえてきた。
不安になりながらも横を向いた。

そこにいたのは満開のひまわりみたいな笑顔を持つ彼、新橋慎太くんだった。


一目惚れ。
この文字がその瞬間一番似合っていたのは私のはず。