「うわ、雨が強くなってきたなー。」


いつも通りのスーパーに寄ってからの帰り道。

梅雨だとはいえ今日は一段と雨が強いな。


「ニャー ニャー」


ふと足元を見ると、ずぶ濡れのダンボールの中な剥がれかけた毛布に包まった一匹の猫がいた。


「お前、捨てられちゃったの?私が育ててあげようか。」


私は広くも狭くもない、家族みんなで住むのにぴったりの大きさの家に連れて帰った。

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