◇
駅前のマック。それがあたしたちの決まった待ち合わせ場所だった。
きっともう、ここで待ち合わせをすることはないんだろうなと思いながら、悠斗を待つ。
冷えて赤くなった指先を吐いた息で温めながら待っていると、遠くの方から見慣れた金髪頭が走ってくるのが見えた。
「ごめ、ホームルーム長引いて遅れた……っ!」
膝に手をつきながら呼吸を繰り返す様子を見て、ここまで全力でダッシュしてくれたんだなとすぐにわかる。
まあ、見えてたし。
「大丈夫。連絡もらってたし、あたしもそこまで待ってないよ」
その言葉に、悠斗はまだ息を切らしながらも顔を上げた。
見慣れた泣きぼくろのある顔、金髪、不安げな瞳。
きっと今日で見納めだ。
駅前のマック。それがあたしたちの決まった待ち合わせ場所だった。
きっともう、ここで待ち合わせをすることはないんだろうなと思いながら、悠斗を待つ。
冷えて赤くなった指先を吐いた息で温めながら待っていると、遠くの方から見慣れた金髪頭が走ってくるのが見えた。
「ごめ、ホームルーム長引いて遅れた……っ!」
膝に手をつきながら呼吸を繰り返す様子を見て、ここまで全力でダッシュしてくれたんだなとすぐにわかる。
まあ、見えてたし。
「大丈夫。連絡もらってたし、あたしもそこまで待ってないよ」
その言葉に、悠斗はまだ息を切らしながらも顔を上げた。
見慣れた泣きぼくろのある顔、金髪、不安げな瞳。
きっと今日で見納めだ。