思わず大声で驚いちゃったけど、聞けばあのプールの日以来、悠斗のことが頭から離れないらしい。
口を開けば茉菜、茉菜って悠斗はうるさかったみたいだけど、それだけ過去のことを後悔して頑張ろうとできる人だから惹かれてるんだ、って。
「でもミヤコちゃん、イケオジ系がタイプって言ってなかった?」
「うん、そう思ってたんだけど。タイプと実際好きになる人って違うみたいね」
少しだけ照れたようにミヤコちゃんが笑って、美人なミヤコちゃんがすっごくかわいい女の子に見えた。
「……ていうか、そうだったんなら早く言ってよ。なんかあたし、悠斗のこと相談したりしてバカみたいじゃん」
ミヤコちゃんが悠斗のことを気になっているなんて微塵も思っていなかったから、結構悠斗のことを相談したりしていた。
そのせいでミヤコちゃんを傷つけたんじゃないかと思うと、それが一番悲しい。
けれどミヤコちゃんは案外図太いところがあるらしく、少しも気にしていない素振りで言う。