けれど、この空いた期間はあたしにとって、自分を見つめ直すいい機会になったと思う。


 まずひとつめは、二年への進級の際の文理選択だ。


 あたしの学校は二年から、クラスが大きく文系と理系に分けられる。


 それは本人の希望をもとに、担任との面談で最終的にどちらに進むか自分で決めることができる。


 三年になるとその文系、理系のクラスがさらに成績によって初級、中級、上級クラスにそれぞれ自動的に振り分けられる。


 ここは成績順だから、上に行くほど大学や専門学校、就職する際には有利だ。


 当然のことながら成績上位者から推薦者を多くとるし、教師からの後方支援も手厚い。


 進学校なだけに成績下位には厳しい学校だ。