穏やかな食事が終わり、女子陣だけで洗い物をすませる。
手伝うと言うショウは不器用そうだから、という理由で外されてしまったので、黙って新聞を読んでいる。
ショウが見る記事には、今日まで得てきた情報以下しか書いておらず役に立たない。それはそうだ、知れば間違いなく混乱が起きる物を、どうして一市民に告知できる。
「(幸先見えないな。なら、少しでも小さな幸せを探すか)」
そう決意した。
これまでの情報、これからの考え、そのすべてを話そうと。
二人が洗い物を終えて戻ってきた。ショウの表情からただならぬ気配を感じたのだろう、リンは少し不安を感じて、レナは同様に真剣な顔と心持で話を切り出すのを待った。
どこから話すか悩む。
任せるという意思表示か二人は黙ったまま。
「それじゃあ、そうだな。まず、これからどうするか、なんだが」
「方針が決まったの? 今は、リンちゃんのお母さんを探すんでしょ」
「可能性が高いところを見つけた。ただ、そこまで行って帰ってくるのが大変だ。一応居住区もある事だし、そこに移り住もうか、と思って」
「居住区? 移り住む? 一体、そこはどこなの」
「ここの中央、自然地帯。Resist・hopeという、あの集団に対抗する戦力の拠点だ。順を追って説明しよう、慌てず騒がず、落ち着いて聞いてくれ」
固唾を呑んで言葉を待つ。レナは動じないよう、リンは余計に不安を高め。
話は簡潔に、要点を述べていた。
原因不明のステーション消滅、ステイ零三の軍代わりにResist・hopeなる抵抗組織が作られた事を。
手伝うと言うショウは不器用そうだから、という理由で外されてしまったので、黙って新聞を読んでいる。
ショウが見る記事には、今日まで得てきた情報以下しか書いておらず役に立たない。それはそうだ、知れば間違いなく混乱が起きる物を、どうして一市民に告知できる。
「(幸先見えないな。なら、少しでも小さな幸せを探すか)」
そう決意した。
これまでの情報、これからの考え、そのすべてを話そうと。
二人が洗い物を終えて戻ってきた。ショウの表情からただならぬ気配を感じたのだろう、リンは少し不安を感じて、レナは同様に真剣な顔と心持で話を切り出すのを待った。
どこから話すか悩む。
任せるという意思表示か二人は黙ったまま。
「それじゃあ、そうだな。まず、これからどうするか、なんだが」
「方針が決まったの? 今は、リンちゃんのお母さんを探すんでしょ」
「可能性が高いところを見つけた。ただ、そこまで行って帰ってくるのが大変だ。一応居住区もある事だし、そこに移り住もうか、と思って」
「居住区? 移り住む? 一体、そこはどこなの」
「ここの中央、自然地帯。Resist・hopeという、あの集団に対抗する戦力の拠点だ。順を追って説明しよう、慌てず騒がず、落ち着いて聞いてくれ」
固唾を呑んで言葉を待つ。レナは動じないよう、リンは余計に不安を高め。
話は簡潔に、要点を述べていた。
原因不明のステーション消滅、ステイ零三の軍代わりにResist・hopeなる抵抗組織が作られた事を。