瞬く間に煌く星々。
 命の輝きにも等しい美しさ。
 刹那を生き抜こうという人間の意志。
 艦に穴が開く、機体が燃える、砲塔が潰れる、誰かが死ぬ、犠牲が出ない事はない。
 荒れ果てていく宇宙に残骸が浮かんでいく、そこはもうじきただの墓場。生者が消え失せるだろう、漆黒の墓標。
 もはや戦場とはいえないワルツ。
 終わりないリング。
 殺しては殺され、次第に誰もいなくなる。宇宙にふさわしく、何もなくなるだろう。
 そこは宇宙、本来人間が進出すべき場所ではない。

 時が流れるたびに寿命ではない死を迎える者がいる。
 さまざまな感情を吐き出して、黒い世界に浸透させる。
 未だ、『神殺し』は健在なり。
 傷一つなく戦車に守られ続けている。

 終わりは遠い、休憩時間は限りなく近い、それまでにいくつの者が眠りに就くのだろうか。