何事かと、一同は混乱した。
 十人にも満たない彼ら以外は。

 それを前に、惑星に住む住人たちと守護者たちは愕然とした。
 いつの間にと、蜃気楼か陽炎のように現れた存在たちを前に。

 敗北と、そんな文字が浮き上がる。

 それを前に、惑星を攻め行く者たちと、白い天使は喜び震えた。
 いつの間にと、泡沫夢幻と疑い、確固とした現実たちを前に。
 勝利と、そんな文字を抱き始めた。

 ステイ零三反抗組織(resist・hope)の援軍、全艦隊が押し寄せてきていた。
 すべての兵士を戦力として引き連れ、その突飛さに誰もが夢だと疑っただろう。
 だが、いくつもある砲塔が嘶きをあげる事で、間違う事ない現実である事を主張した。
 さあ、余計な言葉はもう要らない。
 ここからは、エンディングに向けて加速しよう。
 持てる力のすべてを発揮して、互いに否定し合い滅ぼし尽くせ!