他人は自分ではない。
 同じ目線で同じ物を見て同じ事を思う。
 他にはありえない、違うから他人。
 自覚して寂しく思えるのは、大切だから。
 友達よりも大切だから。
 それなら、誰が遠ざける事なんて出来る。
 初めから、取れる道は一つなのだ。


 一握りでも理解したい。
 目線に辿り着きたい。
 そうでないと傍にいる意味がない。


 これが答え。ショウ・ステイアスが出した、レナと共にいる事で導き出した思い。
 過ぎ去っていく星を見ながら、二人はいつまでも手を離さなかった。

 行き先は戦場、けれどこの時は掛け替えのない平穏。
 もう一度、この時を過ごしたい。
 言葉のいらない約束を交わした。