「(何か、おかしいと思わない。どこか、さっきまでと違う)」
『(真剣ってなのは変わっちゃいないんだ。でも、そうだな。何かが違うんだ)』

 抽象的な物言い。
 結局、隊長たちがショウの話に納得する短時間では解決しなかった。
 彼の話を聞き今後の行動を説明される。
 鉱山地帯のポイントを目指しそれまでにいる味方を回収、同行させ母艦へと戻る。敵が少なく味方が多い最適のルートだった。
 移動しながら説明されるが、問題が一つあると注意された。
 それは時間。
 敵一個中隊が、ステーション内部に侵入、表示されたルートも長くは持たないとの事だ。焦るのも当然。
 今ならばわかる。
 ショウは焦っていたのだ。