自分がすべき事を思い出した、亮太とランサーのタッグが近接戦闘に移る。ヴァイフェはサポート。二人は既に素人の学生ではなく、一介の兵士であった。
 判断はまだ甘いものの、操縦テクニックは平均を上回る。
 才能だろう、この部隊に配属されてから日に日に強くなっていく。
 それで三機撃墜、残るはEXCASが一とOSが二。
 無言のやり取りで、その敵は自分の物だと請け負った。
 得意の特攻から擦れ違い様に繰り出す斬撃は健在。胴を両断され落ち行く二体を尻目に最後の敵に銃口を突きつけた。
 その顔を天使と取ったか悪魔と取ったか。
 向けられた銃を凶器と見たか玩具と見たか。
 落雷の如き爆音と爆発に、最後の敵は消えていく。