レナとの通信が切れ、ぐったりとしたショウの元に近づく影。
 流石に起き上がる気力もないのか、覗きこむ顔に手を乗せて撫でた。
 嬉しそうに目を細め、けれど不安そうに問う。
「こわいの、終わった?」
「ああ、終わったよ。大丈夫だったか? 震えて、泣いてなかったか」
「大丈夫だった。おねえちゃんも、おにいちゃんも一緒だったから」
「それはよかった。ああ、本当によかった」
 守れたという実感が胸を熱くする。
 守れた存在がいる事に感謝する。
 これから、何があろうと、この二人は守っていく。
 手放したくはないから。
 心に一人、深く誓って刻み付けた。