それから数ヶ月と月日が流れたある日少年が突然言い出した。
「前、言った事覚えてる?外は、思ってるよりずっとずっと綺麗だよ。
今日なんの日かわかる?」
「えっ。」
「今日、俺の誕生日なんだ。
だからさ、一緒に海いってくれないかな?!」
「えっ・・・、ぃ今なんて?!」
「今日、誕生日なんだけど海一緒に見に行こう!」
「本当にいってるの?!」
「うん!」
「分かった!わかったよ!」
「やった、やった!」
君のあの時の笑顔とても清々しくて、キラキラ光輝いていた。
でも、幼かった私にも分かった。
父に、もし見つかれば二度と少年には会えなくなる事を・・・。
でも、見て見たかった。ずっと、ずっと。外を・・・、海を・・・。
だから、私はもう一度聞いた。
「でも、もし父に見つかったら二度と会えなくなるよ?!」
「うん!」
少年は、少しの笑みを浮かべてうなづいた。
「もし、少しの間あえなくてもさ、いつかまた会えるし・・・。だから、海を見に行こう。外を見に行こう。」