病室の前に立つと父のボディーガードみたいな人が、じっと私達を睨むように見てきた。そして、
「崇奇様なら、病室にいらっしゃいます。早く行ってあげてください。」
そう言うと、ホンの少しだけ笑って見せた。
私達は見つめあい、頷くと病室の扉をゆっくりと開けた。





ガラリッ________.

扉を開けると父の姿があった。
いかにも、力をもっているといっている背中と顔は私達にとっては恐怖だった。



きっと、幼いなら怖がるお化けの存在やり怖かったと思う。