だからこそ、私は決めた。
この時わかった、結城の事が好きだという気持ちに嘘をつかずに、最後の堪えを効かせて笑って
「こっちの方がありがとうだよ。
本当に...。嬉しかった。楽しかった。でも、分かるの。私達遠くにされるんだよ。だから、さよならだよ。でも、私がなんとか結城だけはこの綺麗な海の近くで笑っていられるようにお願いするから、安心してよね!」
私がちょっといたずらっぽく笑って見せると、結城は、
「俺は俺が守る。海花も俺が守ってやる。そう言って、やるつもりだけど、一つその前に約束したいんだ。」
私は、少し首を傾けて、
「なに?約束って?それと、私は大丈夫だから、安心してね。」
そう、笑って見せた。
結城は、
「大きくなったら、また海一緒に見に行こう。楽しみにして、毎日頑張ろう。
海花の話からすれば、きっと俺達は引き離されると思う。けど、それは、ずっとじゃない、いつかは会えるよ。こうやって今会えたんだから。また、この海一緒に...。その時を楽しみにしてろよ。」
そう、ヤンチャっぽく、優しく微笑んで結城が言った。