待てど暮らせど

悠二さんからの連絡はない。


もうこの時から

結果は見えていた。

分かっているけど


認めたくなかった。

信じていたかたのに‥


2週間が過ぎた頃。


偶然か必然か

街で見かけた悠二さん。

と、当たり前のように

隣にいる彼女。


彼女が手に持つ携帯には

高校の時から

おそろいで付けていた

悠二さんのイニシャルのストラップが

大々的に揺れていた。


もちろん、悠二さんの携帯にも。



―‥この日

  私の半年間の片想いは

 終わった。